赤ちゃんの眼瞼下垂とは?原因・症状・治療の流れをわかりやすく解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

「赤ちゃんの片目だけ開きにくい気がする」
「左右で目の大きさが違うように見える」
「いつも片方のまぶたが下がっている」

このような様子があると、「もしかして眼瞼下垂なのかな?」と心配になることがあります。

眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶたが下がっている状態のことです。

生まれたときからまぶたが下がっている場合は「先天性眼瞼下垂」と呼ばれます。

先天性眼瞼下垂は、片側だけに見られる場合と両側に見られる場合があります。日本眼科学会によると、先天性眼瞼下垂では「先天単純性眼瞼下垂」が多く、生まれつきまぶたを上げる筋肉の力が弱いことが原因となります。

ただし、赤ちゃんのまぶたが開きにくいからといって、必ずしも眼瞼下垂とは限りません。

まぶたの状態や目の動き、視力の発達などを確認する必要があるため、気になる場合は眼科などの医療機関で相談することが大切です。

この記事では、赤ちゃんの眼瞼下垂について、

  • どのような病気なのか
  • 原因
  • よく見られる症状
  • 視力への影響
  • 病院で行われる検査
  • 治療や手術
  • 受診の目安

などを、できるだけわかりやすく解説します。

また、わが子が「先天性眼瞼下垂(中度)」と診断された実体験についても紹介します。

この記事は一般的な医療情報をまとめたものです。眼瞼下垂の程度や原因、治療方針はお子さんによって異なります。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関で相談してください。

わたし自身、最初はどうしていいかわからず悩みました。その経験が、同じように悩む人に役立てばいいと思いこの記事を書いています

目次

眼瞼下垂とは?

眼瞼下垂とは、簡単にいうと上まぶたが正常な位置よりも下がっている状態です。

私たちが目を開けるときには、まぶたを持ち上げる筋肉などが働いています。

この筋肉の働きなどに問題があると、まぶたを十分に持ち上げられず、目が開きにくくなることがあります。

大きく分けると、

  • 生まれつき起こる「先天性眼瞼下垂」
  • 生まれた後に起こる「後天性眼瞼下垂」

があります。

赤ちゃんの場合は、生まれた直後からまぶたが下がっている場合に「先天性眼瞼下垂」が考えられます。

赤ちゃんの場合は「片目だけ」ということも

先天性眼瞼下垂は、両目ではなく片目だけに見られることもあります

そのため、

「右目だけ少し小さい」
「左目に比べて右目が開きにくい」

といった左右差から気づくケースもあります。

ただし、赤ちゃんは月齢によって目の開き方が変わることもあるため、見た目だけで眼瞼下垂と判断することはできません。

赤ちゃんの眼瞼下垂の原因は?

先天性眼瞼下垂の代表的な原因として、まぶたを持ち上げる筋肉が十分に発達していないことが挙げられます。

日本眼科医会では、先天性眼瞼下垂の多くは「単純性眼瞼下垂」で、まぶたを上げる筋肉がうまく発達せず、筋肉の力が弱いことが原因と説明されています。

また、先天性眼瞼下垂には、単純性眼瞼下垂以外にも、まぶたや目の動きなどに関係する先天的な病気が伴うタイプがあります。

そのため、「赤ちゃんのまぶたが下がっている=必ず同じ原因」というわけではありません

原因を確認するためにも、専門医による診察が重要になります。

妊娠中の生活が原因なの?

子どもが先天性の病気と診断されると、

「妊娠中の過ごし方が悪かったのかな?」
「何か自分が原因だったのかな?」

と自分を責めてしまう方もいるかもしれません。

先天単純性眼瞼下垂では、まぶたを上げる筋肉の発達が関係しているとされています。一般的な先天単純性眼瞼下垂について、保護者の妊娠中の生活が原因だと考えて自分を責める必要はありません

私自身も、わが子が先天性眼瞼下垂と診断されたとき、

「私のせいなのかな」と考えてしまいました。

でも、専門医の診察を受けて治療方針を聞くことで、少しずつ気持ちを切り替えられるようになりました。

もし同じように悩んでいる方がいたら、まずは自分を責めず、専門医に相談してみてください。

赤ちゃんの眼瞼下垂で見られる症状

赤ちゃんの眼瞼下垂では、次のような様子が見られることがあります。

片目だけ開きにくい

左右の目を比べたときに、

「片方だけ目が小さく見える」
「片方のまぶたが下がっている」

と感じることがあります。

特に写真を撮ったときに左右差が分かりやすいこともあります。

両目の開き方に差がある

片目だけではなく、両目のまぶたが下がっている場合もあります。

赤ちゃんの場合は眠そうに見えることもありますが、単純に眠いだけなのか、眼瞼下垂なのかは見た目だけでは判断できません。

おでこや眉を上げて見る

まぶたが下がっている場合、見ようとして眉を上げたり、おでこに力を入れたりすることがあります。

ただし、赤ちゃんでは大人のように「眉を上げている」とはっきり分からないこともあります。

あごを上げるような姿勢になる

まぶたが視界を遮っている場合、少しでも見やすくするために、あごを上げて見ることがあります。

ただし、これもすべての赤ちゃんに見られるわけではありません。

眼瞼下垂は視力に影響する?

赤ちゃんの眼瞼下垂で特に注意したいのが、視力の発達への影響です。

赤ちゃんは生まれてすぐから大人と同じように見えているわけではありません。

視覚は、目から入った情報を繰り返し受け取ることで発達していきます。

そのため、まぶたが大きく下がっていて視界が遮られる状態が続くと、視力の発達に影響して「弱視」につながる可能性があります。日本眼科学会も、眼瞼下垂によって十分な視覚刺激を受けられない場合、弱視になる可能性があると説明しています。

ただし、

「眼瞼下垂と診断された=必ず弱視になる」わけではありません。

眼瞼下垂の程度や、まぶたが瞳孔をどの程度覆っているか、目の位置や屈折など、さまざまな要素を確認しながら経過を見ていきます。

そのため、眼瞼下垂と診断された場合は、定期的に眼科で経過を確認することが大切です。

斜視がないか確認することも

眼瞼下垂の診察では、まぶたの状態だけではなく、目の動きや目の位置なども確認されることがあります。

斜視とは、両目の視線が同じ方向を向いていない状態です。

子どもの視力発達では、斜視も弱視につながる原因の一つになります。

そのため、眼瞼下垂の診察では、

  • まぶたの開き方
  • 瞳孔の状態
  • 目の動き
  • 目の位置
  • 視力の発達

などを総合的に確認していきます。

赤ちゃんの眼瞼下垂は何科を受診する?

「赤ちゃんの片目が開きにくい気がする」

という場合は、まず眼科に相談することを考えてよいでしょう。

1か月健診などで気になることを相談し、小児科から眼科を紹介してもらう方法もあります。

特に、

  • 生まれたときから片目だけ開きにくい
  • 左右の目の大きさが明らかに違う
  • まぶたが瞳孔にかかっているように見える
  • 目の動きが気になる
  • 視線が合いにくいように感じる

など、気になる症状があれば、一度医師に相談すると安心です。

病院ではどんな検査をする?

眼瞼下垂の診察では、年齢やお子さんの状態に合わせてさまざまな確認を行います。

たとえば、

  • まぶたの開き方
  • 目の動き
  • 瞳孔の状態
  • 視線
  • 斜視の有無
  • 視力の発達
  • 目の状態

などです。

赤ちゃんは「見えます」「見えません」と自分で伝えることができないため、月齢や発達に合わせた方法で確認していきます。

また、必要に応じて目薬を使った検査などが行われる場合もあります。

赤ちゃんの眼瞼下垂は治療が必要?

眼瞼下垂と診断されたからといって、すぐに手術をするとは限りません。

日本眼科学会では、先天性眼瞼下垂は手術で治療することがありますが、すべてのケースが同じタイミングで手術になるわけではなく、小児では視力の発達への影響を考慮して治療時期を判断する必要があるとしています。

そのため、「眼瞼下垂=すぐ手術」と考えるのではなく、

現在の目の状態を確認し、視力の発達を見ながら治療方針を決める

と考えると分かりやすいでしょう。

経過観察になることもある

眼瞼下垂の程度が軽く、視力の発達に大きな問題がない場合などには、定期的に診察を受けながら経過を見ることがあります。

特に赤ちゃんの場合は、成長に伴って検査できる内容も増えていきます。

そのため、「今は手術をしない」という判断になったとしても、
「何もしない」という意味ではありません。

定期的に診察を受けて、

  • 視力の発達
  • 目の位置
  • 目の動き
  • まぶたの状態

などを確認しながら、必要になった段階で治療方針を見直していきます。

手術が必要になる場合もある

眼瞼下垂によって視界が遮られ、視力の発達への影響が心配される場合などには、手術が検討されることがあります。

また、視機能だけではなく、まぶたの左右差など見た目の問題が治療を考えるきっかけになる場合もあります。

ただし、手術の時期や方法は、眼瞼下垂の原因や程度、視力への影響などによって異なります。

日本眼科医会も、先天性眼瞼下垂では弱視を予防するために厳重な経過観察を行ったり、状態によっては乳幼児期に手術を行ったりする場合があると説明しています。

そのため、「何歳になったら必ず手術」というものではありません。

わが子の場合は「先天性眼瞼下垂(中度)」でした

ここからは、実際にわが子が先天性眼瞼下垂と診断されたときの経過を紹介します。

わが子は、生まれた直後から右目だけ少し開きにくいように見えました。

「新生児だからかな?」
「そのうち左右同じくらい開くかもしれない」

と思い、しばらく様子を見ていました。

しかし、1か月健診で小児科の先生に相談したところ、

「たしかに右目が少し小さいように見えますね」

と言われ、大学病院を紹介してもらうことになりました。

産まれて1週間頃の様子

1か月健診で「眼瞼下垂の疑い」

1か月健診では、母子手帳にも「眼瞼下垂の疑いあり」と記載されました。

このとき初めて「眼瞼下垂」という病名を知りました。

帰宅してからインターネットで検索すると、

  • 手術
  • 視力への影響
  • 弱視
  • 全身麻酔

など、不安になる情報がたくさん出てきました。

「もしかしたら、すぐ手術になるのかな」
「視力に影響が出たらどうしよう」

と、かなり不安になったのを覚えています。

産まれて1ヶ月頃の様子

生後2か月頃に大学病院を受診

生後2か月頃、紹介状を持って大学病院を受診しました。

最初の受診では、一般的な眼科の診察や目の状態を確認する検査を受けました。

この日は眼瞼下垂を専門とする先生が不在だったため、専門医の診察は後日になりました。

専門医から「先天性眼瞼下垂(中度)」と診断

後日、眼瞼下垂を専門とする先生の診察を受けました。

目の開き方や瞳孔の状態などを確認してもらい、診断結果は、

「先天性眼瞼下垂(中度)」でした。

診断を聞いたときは、

「やっぱりそうだったんだ」

という気持ちと、

「これから手術になるのかな」

という不安がありました。

しかし、先生からは、

「今すぐ手術が必要な状態ではありません」

と説明していただきました。

この言葉を聞いて、それまで張り詰めていた気持ちが少し楽になりました。

生後2、3ヶ月頃の様子

生後5か月頃に再診

首が座った生後5か月頃に、再び診察を受けました。

このときは、

  • 目薬を使った検査
  • 目の開き方
  • 斜視の有無
  • 目の動き

などを確認してもらいました。

検査の結果、斜視はなく、視線の動きにも問題はないとのことでした。

「両目を使おうとする意志がある」と説明していただき、ひとまず安心しました。

現在は半年に1回の経過観察

現在、わが子は生後9か月です。

右目の開き方は、生まれた頃と比べても大きな変化はありません。

普段一緒に生活していると、それほど左右差が気にならないこともあります。

ただ、写真を撮って見返すと、

「やっぱり右目のほうが少し小さいかな」

と感じることがあります。

一方で、

  • 視線はしっかり合う
  • おもちゃを目で追う
  • 普段の生活で困っている様子はない

という状態です。

現在は、半年に1回程度のペースで経過観察を続けています。

現時点では緊急の手術は必要なく、今後の視力の発達などを見ながら、3歳頃を目安に手術をするかどうか判断する予定です。

もちろん、これはあくまでわが子の場合の治療方針です。

眼瞼下垂の程度や視力への影響によって、診察や治療のタイミングは変わります。

生後7か月ごろの様子

赤ちゃんの眼瞼下垂が気になったらどうすればいい?

赤ちゃんの目を見て、

「片目だけ開きにくい」
「左右で目の大きさが違う」
「まぶたが下がっているように見える」

と感じたら、まずは医師に相談してみましょう。

1か月健診や乳児健診のときに相談するのも一つの方法です。

また、気になる状態がある場合は、スマートフォンで写真を撮っておくと、診察時に経過を伝えるのに役立つことがあります。

ただし、写真だけで判断するのではなく、実際の目の状態を医師に確認してもらうことが大切です。

「眼瞼下垂かも」と思ったら、ネット検索だけで判断しない

私自身、わが子が「眼瞼下垂の疑い」と言われたとき、何度もインターネットで検索しました。

検索すればするほど、

「手術になるのかな」
「弱視になったらどうしよう」
「赤ちゃんが手術を受けるの?」

と不安になってしまいました。

でも、実際に専門医の診察を受けると、

「今すぐ手術が必要な状態ではない」
「定期的に診ていきましょう」

と説明してもらうことができました。

もちろん、診断された以上、不安が完全になくなったわけではありません。

それでも、

・今の状態が分かった
・これからどう経過を見ていくのか分かった

というだけで、かなり気持ちが楽になりました。

ネットには重症例や手術の体験談などもたくさんあります。

それらが間違っているわけではありませんが、その情報がそのまま自分の子どもに当てはまるわけではありません

気になる症状がある場合は、まず専門医に相談することをおすすめします。

まとめ|赤ちゃんの眼瞼下垂は専門医に相談しながら経過を見ていくことが大切

赤ちゃんの眼瞼下垂とは、まぶたが下がっている状態のことです。

生まれたときから見られる場合は「先天性眼瞼下垂」と呼ばれます。

先天性眼瞼下垂では、まぶたを持ち上げる筋肉の発達が関係していることが多く、片目だけに見られる場合もあります。

特に赤ちゃんの場合は、まぶたが視界を遮ることで弱視につながる可能性があるため、視力の発達を含めて経過を確認することが大切です。

ただし、「眼瞼下垂=すぐ手術」ではありません

眼瞼下垂の程度や視力への影響などを確認しながら、経過観察を行う場合もあれば、必要に応じて手術を検討する場合もあります。

わが子の場合は、1か月健診で「眼瞼下垂の疑い」を指摘され、大学病院で「先天性眼瞼下垂(中度)」と診断されました。

現在は半年に1回のペースで経過観察を続けています。

診断されたばかりの頃はとても不安でしたが、専門医に相談したことで、

「今どんな状態なのか」
「今すぐ治療が必要なのか」
「これからどう経過を見ていくのか」

が分かり、少しずつ落ち着いていきました。

もし今、お子さんの目を見て、

「片目だけ開きにくい気がする」
「左右で目の大きさが違う」

と感じているなら、一人で悩まず、まずは小児科や眼科に相談してみてください

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

当サイトへのご訪問ありがとうございます。
現在、生後0歳の赤ちゃんを育てている新米ママのまちゃりさです。

このサイトでは、
・新生児〜生後3ヶ月の育児
・完ミ育児の工夫
・育児をラクにするベビーグッズ
・赤ちゃんと整える暮らし
について、実体験ベースで発信しています。

同じように悩んでいるママが、
少しでも気持ちがラクになるような情報を届けられたら嬉しいです。

コメント

コメントする

目次